2011 FIFA Club World Cup 柏レイソル1-3サントスFC





クラブワールドカップも準決勝を迎え、ようやく南米王者サントスFC(ブラジル)が登場した。話題の中心はレアルマドリーも注目するサントスFCのFWネイマール。戦前には、個人の評価を高めるつもりはない。チームの勝利を目指すのみ、というコメントを発していた彼だったが、いざ試合になってみると、ややオーバーアクションなプレーだったように思う。南米選手権の映像で彼のプレーを見たことはあったが、その時はレイソル戦ほどには、フェイントにこだわらずシンプルにプレーしていたはずで、昨夜はやはりお遊びとは言わないまでも、決勝へ向けての足慣らし、くらいの意識だったのではないかとも思えた。

先制点はそのネイマールの個人技から生まれたもので、ゴール前での切り返しから左足でのループシュートだった。ゴールキーパーのポジショニングに疑問符がつく場面だったが、ネイマール自身はその場面の前から、柏GK菅野の曖昧なポジショニングを確認していたようで、ゴールの場面でもオートマチックにループを選択していたように思えた。柏の失点は、最終的に3つに及んだが、この1点目と3点目は、キーパーによっては防げたものだったように思った。1点目はポジショニングの問題、3点目のフリーキックでは重心が逆にかかっていたように裏を取られたものだった。壁の外側をまいてポストギリギリに沈められたフリーキックで、決められたコースとしてはノーチャンスだったかもしれないが、裏を取られたことは事実であり、事前のスカウティングも含めたミスとの指摘も否めないだろう。

3-1という結果からは、決定力の差、という評価が多いようだが、そもそも決定力とは何なのか、という話はあまりなされていない。あいまいなままの言葉を使っている限り、この差は埋まらないような気がする。ゴール前で浮かしてしまった柏FW、北嶋選手のプレーは、おそらくは脚力不足。シュートの踏み込み足、あるいはその1、2歩前の踏力が弱いのだと思うし、澤選手は頭で突っ込んでいくべきだったところを足から入ってしまい、シュートタイミングの調整の機会を失ったものだと分析できる。さらに言えば、ゴールの外側から巻き込むようにゴールに向かって進入すべき場面である。それじゃ、センタリングに間に合わない、との意見が出るかもしれないが、そういった準備の差が、いわゆる決定力の差というものだろう。

3-1というスコアは、ここで見てきたように個人戦術の差であったように思う。それも技術の差というよりも意識の差だ。意識の差ならば、天才の出現を待たずに詰めていくことができるはずである。その意識というものを通してみると、ここのところ評価を上げつつある柏の右SB酒井選手にも意見を申し述べておきたい。スプリント能力やセンタリングするボールの選び方などには、なるほどと思わせるものがあったのは確かである。ただ、彼の場合、単独でのサイド突破がほとんど見られない。レアンドロ・ドミンゲス選手というチームの中心選手が1列前にいることが、依頼心を呼び、かえって足かせになっているのかもしれないし、あるいは単にチームの決め事なのかもしれないが、サイドを崩すにしても酒井選手単独での突破はほとんど見られず、レアンドロ・ドミンゲスの参加を待ってのアクションばかりである。単純な発想だが、サイドを崩すのに人数をかけたのでは、ゴール前に入る選手の数が足りなくなって当然だろう。毎回毎回同じパターンでは、相手は対応しやすい。酒井選手がもう一段上に上がるには、個人で局面を切り開くんだ、という意識を持ってもらいたいと思う。



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