読書 「ダーウィンとヒラメの眼 進化論をみなおす」

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どうにも・・・・。実は途中で読書を中止し投げ出してしまいました。

進化に関する、有名なダーウィンに対する、別の考えを提示する本なのか、と思い読み始めてはみたものの、どうも著者・牧野尚彦は、ダーウィニスト(ダーウィンの進化論に論拠をおいて研究を進めている人)に対する、恨みつらみが募っているのだろう、全編(とはいえ、私が読んだのは途中までだが)、「あいつらはこんなことにも答えない!」という言葉に向かってのみ、各章が構成されている。そこの部分に来ると口調(もはや文体ではない)すら、変ってしまうのが、実に痛々しい。

キリンの首の話から始まり、恐竜の絶滅、人類の発生、フェロモン、性の存在、動物の地震予知、たんぱく質について、と「生物」カテゴリの中から、よくもまぁというくらい風呂敷をひろげているが、どの章も中途半端な知識の披瀝と、ダーウィニストへの恨み言を経て、何だかおかしな感嘆の文章で閉じられている。ダーウィンの進化論に対する別の『論』を仮説としてでも提示するのかと思えば、全くないのが感動的ですらある。結局、何が言いたいのかよく分からず、どうにも「私、まっとうな科学者さんからは相手にされないんですよ」という嘆き節だけが残るのだ。

読むに値しない、というよりも読んではいけない、に近い本だと思う。私は、この本を県立長野図書館で借り出したのだが、買えば2,400円という代物である。値段はさておき、このような姿勢の本を「自然科学」の本棚に置いている図書館もいかがなものか、と思うし、科学に興味を持ち始めた子供たちが読むことがあるかと思うと、少々恐ろしくもなってくる。図書館の人に、ご注進申し上げねば・・と思ってオリマス。

さて、この牧野尚彦って何者?と思い、ググッてみましたが、これは!というヒットはなし。代わり、というのではないが、http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20041009に、牧野の別著書に関する怜悧な批判があった。いささか感情的な私のブログとは違い、丁寧な解説があるので、ご参照をお勧めします。

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