テーマ:読書

読書 「ウルトラ・ダラー」

手嶋龍一の「ウルトラ・ダラー」を読了。 BBC東京支局のラジオ特派員、スティーブン・ブラッドレーは、それを隠れ蓑に諜報活動を行う、イギリス秘密情報部の職員でもある。その彼が追うのは、北朝鮮が作る贋の100ドル札、ウルトラ・ダラーをめぐる陰謀。果たして北朝鮮、さらなる黒幕の狙いは何か・・・。 日本初のインテリジェンス小…
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読書 「造花の蜜」

連城三紀彦の「造花の蜜」を読了。 幾層にも重なった入れ子構造になっていて、私が読んだ文庫版の上巻まではなかなか楽しい読書であった。ネタバレ→誘拐事件と思いきや、実はどちらかといえば、ある種の詐欺事件だった、というアイデアは実に秀逸だった。ただ、いかんせん、そこからはあまりにも蛇足が過ぎる。最初の川田くん関係の事件だけで、も…
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読書 「偽りの血」

作者・笹本稜平に関しては、以前に「時の渚」を読んだかなぁ、裏のあらすじを見て読まなかったかなぁ、といった記憶しかないが、本作はその、裏のあらすじを読んで購入してみた。 兄の自殺から六年、深沢は兄が自殺の三日前に結婚していたこと、多額の保険金がかけられていたことを知らされる。一般の兄弟以上のつながりを感じさせる深沢兄弟には、…
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読書「なぜ絵版師に頼まなかったのか」

北森鴻の作品は、ずいぶん前に「親不孝通りディテクティブ」を読んだ切りで、本作が私にとっては2作品目である。謎解きの面白さ、という点では、他の作家に大きく譲るところがあるのは否めないが、この「なぜ絵版師に頼まなかったのか」は、舞台となった明治期の雰囲気が味わえて楽しかった。 主人公となるのは、葛城冬馬。松山から東京へ奉公へ出…
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読書「恐竜はなぜ鳥に進化したのか 絶滅も進化も酸素濃度が決めた」

P.D.ウォード著・垂水雄二訳の、古生代~中生代における生命進化に対する新たな説を取り纏めた「恐竜はなぜ鳥に進化したのか 絶滅も進化も酸素濃度が決めた」を読んだ。 カンブリア紀から白亜紀まで、繰り返された生命の進化は、そのときそのときの酸素濃度が大きな要因になっていたのではないか?という仮説だ。本文403ページにわたる説の…
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読書 「ナイチンゲールの沈黙」「ジェネラル・ルージュの凱旋」「イノセント・ゲリラの祝祭 」

村上龍の「かぎりなく透明に近いブルー」のあとがきだったか、解説だったかにあったが、「誰でも小説は書ける。自分の人生を書けば良いから。2作目も書ける。1作目を書いた、という経験が書かせるから。3作目が書けたとき、初めて小説家になれる」といった主旨の言葉があった。 このブログでも快作、と評価した「チーム・バチスタの栄光」を書いた、海堂…
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読書 「チーム・バチスタの栄光」

いまさら、な気もするが「面白い」と評判の「チーム・バチスタの栄光」を、県立長野図書館で借り出して読んだ。著者は医師でもある海堂尊。医療物って、スカをひいたときのガッカリ感が途轍もないので、これまで手にしたことはなかったのだが、図書館で借りる分にはノープロブレム。背表紙が外れボロボロになった単行本を、・・一晩で読みきりました。第4…
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読書 「ダーウィンとヒラメの眼 進化論をみなおす」

どうにも・・・・。実は途中で読書を中止し投げ出してしまいました。 進化に関する、有名なダーウィンの説に対する、別の考えを提示する本なのか、と思い読み始めてはみたものの、どうも著者・牧野尚彦は、ダーウィニスト(ダーウィンの進化論に論拠をおいて研究を進めている人)に対する、恨みつらみが募っているのだろう、全編(とはいえ、私が読…
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読書 「インシテミル」

何だかよく分からないタイトルが気になっていたのだが、それゆえの胡散臭さも感じて、なかなか手が伸びなかった一編「インシテミル」。テレビに映画宣伝のために、出演者が連出しているのを見て、「勝負」とばかりに買ってみた。綾瀬はるかの天然ぶりに騙されてみるか、と思ったのだ。 地下室「暗鬼館」に、12人が閉じこもる。高額なアルバイト料が支…
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読書 「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」

ここのところ、ハズレ読書が重なっていたので、間違いのないところを県立図書館で借り出して読んでみた。福岡伸一の「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」である。福岡といえば、「生物と無生物のあいだ」で、2007年に第29回サントリー学芸賞、2008年に第1回新書大賞をそれぞれ受賞しているが、「生物と・・」が自身の経歴に拠を置いたノンフィク…
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読書 ガラス張りの誘拐

以前読んだ「葉桜の季節に君を想うということ」が、ようやく文庫になっていた歌野晶午の「ガラス張りの誘拐」を読んだ。ネタバレ→目次を見ると、第二の事件、第三の事件、第一の事件、がこの順にならんでいる。何の仕掛けかなぁ、と思い読んでいったが・・。 佐原は所轄署の刑事なのだが、妻を亡くしてからというもの、事件の被害者への事情聴取に引け目を感じ…
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【読書】 日本の大問題が面白いほど解ける本 シンプル・ロジカルに考える

主にミステリを中心に読む私だが、ここのところ「ハズレ」を引かされることが多くて、たまには気分を変えてみようか、と新書を購入してみた。新書にしても、いつもであれば「自然科学系」の本を買うのだが、(これで一応、元理系男子なのです)慣れない社会経済の本(もちろん入門編)を買ってみたのだ。さぁ、これで「ハズレ」本脱却はなるか?と思っていたの…
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読書 「殺人ピエロの孤島同窓会」

ブックオフで中古の文庫で買い求めた。第4回「このミステリーがすごい!」特別奨励賞受賞作だそうで、作者は、水田美意子。受賞当時は12歳だったそうです。 中身は、今は観測員以外に住む人がいなくなった孤島に、高校の同窓会であつまった若者たちが、ピエロに仮装した人物に次々と殺されて・・・。というお話。いつもならもう少しあらすじを書くの…
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読書 「仮面警官」

著者は、弐藤水流。これで、ニトウ ミズルと読むのだそうだ。私は初読みになる作家である。 南條達也は警察官。警視庁王子署・東十条駅前交番に勤務している、いわゆるお巡りさん、である。彼の恋人だった女性は、かつて不審な事故から今は植物状態になってしまっている。その事故(事件)の背後にあるものを知りたい、と警察官になった男だ。そんな南…
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読書 「人間はどこからきたのか、どこへ行くのか」 ★オススメ!★

NHKで科学系番組を担当する取材班の高間大介氏による一種の取材録である。現在、科学のさまざまな分野で「人間とは何か」を探ろうとするアプローチがなされている。私も興味があり、タイミングがあえばテレビ番組を見ることもあるが、こうして本にまとめてもらえれば、自分のペースで知り、考えることができ、ありがたい限りである。 ミトコンドリアDN…
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読書 「白銀ジャック」

書店で東野圭吾の文庫新刊を見かけたのでノータイムで購入。正直なところ、近作ではかつてのような切れ味は失われてきているような気がするが、私が作家名だけで購入する数少ない作家の一人である。読後になって、初めてタイトルを確認したが、・・「白銀ジャック」とは・・。恥ずかしさすら感じるベタなタイトルである。東野のナマエで売ってしまおうというこ…
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読書 「のぼうの城」

2009年本屋大賞第2位、第139回直木賞にノミネートに評された「のぼうの城」を読了。豊臣秀吉による北条征伐の際に起きた一幕の合戦絵巻、史実を下敷きにした歴史エンターテイメントである。 秀吉の命を受けた石田三成が、北条方の支城の一つ忍城に迫る。城を守るのは成田長親。同族(従兄弟)の当主、氏長は、本城、小田原城に詰めており、…
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読書 「異説本能寺 信長殺すべし」

「天主信長」に続き、またしてもの「信長」ものである。・・に続き、と書いたが、作品の発表自体は、こちらの「信長殺すべし」の方が早い。1993年発表の岩崎正吾の作品である。 天正10年6月2日、天下布武に突き進む織田信長が本能寺で暗殺された。配下の武将、明智光秀による造反劇「本能寺の変」である。戦国物語の転ともなったこの事件に…
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読書 「少女Aの殺人」

先だって読んだ「そして誰もいなくなる」が、いくつか瑕疵は感じたものの、パズル的でまずまず面白く読めたので、今邑彩の作品をもう一つ読んでみよう、と選んでみた。 深夜放送「ミッドナイト・ジャパン」。その冒頭、人気DJ、新谷可南がリスナーの女子高生から送られてきた「養父に身体を触られるのが、嫌で嫌でたまりません。このままでは自殺…
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読書 「死墓島の殺人」

岩手県沖合いの島、偲母島の断崖で、島の実力者・海洞貞次の変死体が発見される。偲母島には、江戸初期に遡る忌まわしい言い伝えがあり、「死墓島」とも呼ばれる島だった。岩手県警が捜査に乗り出すが、第二、第三の殺人が起こり・・・。 作者は大村友貴美。前作「首挽村の殺人」で、第27回横溝正史ミステリ大賞を受賞しているようだ。本作も受賞…
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読書 「そして誰もいなくなる」

今邑彩作の長編ミステリ。創立記念祭の名門女子高で毒殺事件が起きる。アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」を上演していた舞台の上で起こったこの事件を皮切りに、演劇部のメンバーが次々と殺されていく・・「そして誰もいなくなった」を見立てるように。 クリスティの「そして誰もいなくなった」自体も見立て殺人であったが、この作品…
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読書 「ブレイクスルー・トライアル」

第5回『このミステリーがすごい!」大賞受賞作。著者は伊園旬。 伊坂幸太郎を思わせる諧謔的な台詞回しが楽しく、読みやすさは秀逸。 それぞれに過去を抱えた大学の同級生、門脇と丹羽が、ある企業が企画したセキュリティ突破シミュレーションに挑む。そこにダイヤモンド強奪犯グループや、ライバル企業からの派遣チームも関わって・・。 …
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読書 「東京ダモイ」

第52回江戸川乱歩賞を受賞した作品で、著者は鏑木蓮。本作がデビュー作だそう。 乱歩賞を同時受賞した早瀬乱の「三年坂 火の夢」は単行本段階で既読だったのだが、この年は2作とも近代日本が舞台になっていた訳だ。 「再会」の選評で、東野圭吾が述べていた「乱歩賞の傾向と対策」に、キレイにのっかた作品と言える。そのココロは、あまり知…
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読書 「温かな手」

論理展開による推理劇で一定の評価のある石持浅海の連作短編集である。 探偵役であるギンちゃん(男)とムーちゃん(女)は兄妹であり、人間に擬態した謎の生命体、という設定。彼らは人間の生命エネルギーを吸収して生きる生物で、人間に擬態し人間社会に溶け込み暮らしている。人間のエネルギーにも良し悪しがあるようで、いわゆる清らかな人間のエネ…
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読書 「街場のメディア論」

私自身のモノの考え方の一つに、「物事は極端に(条件を振って)考えた方が分かりやすい」というのがあって、今回、内田樹の「街場のメディア論」を読みながら、同じようなモノの考え方をする人はいるもんだなぁ、と思いつつ、読み進めていた。 もっとも、内田氏の論は、私の場合の生活上のノウハウとは違って、理路整然としていて説得力は高いし、例示…
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読書 「漂流巌流島」

「第2回ミステリーズ!新人賞」を受賞した、タイトル作品「漂流巌流島」を含む短編集。巌流島の決闘のほか、忠臣蔵、池田屋事件、鍵屋ノ辻と、歴史上の著名事件に新解釈を与えていく。同様の作品では、鯨統一郎の「邪馬台国はどこですか?」があるが、鯨作品はよりエンターテイメント色が強く、こちら高井忍作品は、資料も示しながら、より論理的に、歴史…
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読書 「生物学者と仏教学者 七つの対論」

福岡旅行からの帰り、京都駅の新幹線ホームで購入したのが、この「七つの対論」である。生物学者・斎藤成也と仏教学者・佐々木閑による共著で、第1部では、6つのテーマをそれぞれの立場から述べた意見を併記し、第2部で、直接対話形式の座談会の様子が収められている。 本の帯には「科学と宗教は交わるか-」との惹句が踊っているが、残念ながら中身はそ…
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読書 「再会」

またしても、の江戸川乱歩賞受賞作である。さらにまたしても、は重なり、これも福岡への旅行中に買い求めて、読了した。ちなみに、先に紹介した「天主信長」より先に買ったが、読み終わったのは後。私には「天主信長」の方が面白かった、ということか。 物語は、小学時代の同級生4人に関わる、現在と20数年前の2つの殺人事件を巡るもの。2つの事件…
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読書 「この世界のぜんぶ」 ★オススメ!★

早川良雄がイラストを添えた、池澤夏樹の詩集。 春夏秋冬の章立てに、植物や動物、空や雨、人や物などをモチーフにした詩が並ぶ。 対象との距離感、意識の飛躍が、優しい刺激となって伝わってくるし、季節を巡り、場所を移す様子が、まるで旅の空から出した手紙の様でもあった。 そして最終章「クリスマス」に収められた表題作「この世界のぜんぶ…
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読書 「5年3組リョウタ組」

希望の丘小学校5年3組を担任する中道良太は、20台半ばのまだまだ経験の浅い教師。熱血漢には少し足りない、茶髪とシルバーアクセを身に着ける現代風の若者でもある。志も高く優秀な同年代の同僚、染谷と比べると受け持つクラスの成績もなかなか上がらない。だが、彼には染谷にもないものを持っていた。それは「素直さ」。自分のありのままをさらけ出せるあ…
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