読書 「再会」

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またしても、の江戸川乱歩賞受賞作である。さらにまたしても、は重なり、これも福岡への旅行中に買い求めて、読了した。ちなみに、先に紹介した天主信長」より先に買ったが、読み終わったのは後。私には「天主信長」の方が面白かった、ということか。

物語は、小学時代の同級生4人に関わる、現在と20数年前の2つの殺人事件を巡るもの。2つの事件には、同じ警官のピストルが関わっており、最初の事件の後、そのピストルは、まだ小学生だった4人の手によって「タイムカプセル」として、人知れず埋めたはずだったはずなのだが・・・、という展開である。

物語の終盤で、刑事の恋人と被疑者が偶然出会って行動を共にする・・、などと、ちょっと都合が良すぎる展開も気になったが、プロットが良く練られていて、パズル的な面白さは十分楽しめる。楽しめるのだが、読後の満足感というか、高揚感というものは、残念ながら得られない。
何故だろうかと想像してみたのだが、おそらくは、登場人物の誰に対しても感情移入しづらいから、なのだと思う。登場する同級生4人それぞれの苦悩を描こうとするあまり、読者側の視点が定まらないせいなのかもしれない。その意味では、主人公、という人物を置いてくれれば、なお良かったのではないか、と感じた。
あるいは、似たような設定の別の小説を思い出し、それらと無意識のうちに比較していたせいもあるかもしれない。乱歩賞の選考委員でもある東野圭吾の「流星の絆」や、藤原伊織の「シリウスの道」あたりを、私は思い出していた。読後の満足感で評価すると、「流星・・」>「再会」=「シリウス・・」ってところかなぁ。


再会
講談社
横関 大

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達成感の高い推理小説 ...
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